「IT導入補助金を使えば、ホームページが安く作れる」——そんな情報を見て期待して調べてみたものの、結局よくわからなかった…という方は多いのではないでしょうか。
実は2026年からIT導入補助金は「デジタル化・AI導入補助金」へと名称が変わり、制度内容も大きくアップデートされています。そして残念ながら、通常のWordPressホームページ制作は補助対象外です。この誤解のまま動いてしまうと、時間も手間も無駄になってしまいます。
この記事では、個人事業主・小規模事業者の方に向けて「何が補助されて、何が補助されないのか」を正直にお伝えします。さらに、パソコン購入に使える補助枠や、ホームページ制作に本当に使える補助金もあわせて解説します。
📌 デジタル化・AI導入補助金2026とは?(旧IT導入補助金)

2026年度(令和8年度)から、これまでの「IT導入補助金」は「デジタル化・AI導入補助金2026」へと名称が変わりました。予算規模は約3,400億円(経済産業省令和7年度補正予算案)と大幅に拡充されており、AIを活用した業務自動化・省人化への支援が強化されています。
対象は中小企業・小規模事業者・個人事業主。業務効率化やDXに向けたITツール(ソフトウェア・サービス等)の導入費用を補助してくれる制度です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 制度名 | デジタル化・AI導入補助金2026(旧:IT導入補助金) |
| 対象者 | 中小企業・小規模事業者・個人事業主 |
| 予算規模 | 約3,400億円 |
| 補助率 | ソフトウェア:2/3〜4/5、ハードウェア:1/2 |
| 最大補助額 | 最大450万円(ソフトウェア等) |
| 1次申請締切 | 2026年5月12日(水)17時 |
❌ WordPressでホームページ制作は補助対象?正直に答えます
通常のHP制作・リニューアルは「対象外」
結論から言います。WordPressによる通常のホームページ制作・リニューアルは、IT導入補助金の対象外です。
制作費・デザイン費・コーディング費はいずれも補助されません。「IT導入補助金でHP制作できる」という情報がSNSや業者サイトに出回ることがありますが、正確ではありません。この誤解のまま申請手続きを進めると、GビズID取得などの手間をかけたのに不採択、という結果になりかねません。
例外的に対象になるケース
ただし、以下のような業務機能を持つシステムをWordPressに実装する場合は、そのITツール部分が補助対象になる可能性があります。
- ✅ ECサイト(在庫管理・受発注管理と連動したもの)
- ✅ オンライン予約システム(美容院・クリニック・宿泊等)
- ✅ AIチャットボットの導入
- ✅ キャッシュレス決済プラットフォーム
ただし条件があります。申請するITツールがIT導入支援事業者として登録済みであること、またECサイトは新規実装のみ対象(既存サイトのリニューアルは不可)です。
💡 WordPressプラグインを活用した予約・EC機能の実装については、ACS Portfolio ProなどLocany製プラグインも参考にしてみてください。
💻 パソコン・タブレットは補助対象!インボイス枠を活用しよう
「HPは無理でも、新しいパソコンを買い替えたい」という方には朗報です。パソコン・タブレットはインボイス対応類型(インボイス枠)で補助対象になります。
PC・タブレットの補助内容
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 補助率 | 1/2(50%) |
| PC・タブレットの上限 | 10万円 |
| その他ハードウェアの上限 | 20万円 |
| 単体申請 | ❌ 不可(ソフトウェアとセット申請が必須) |
たとえば20万円のMacBookを購入する場合、最大10万円が補助されます。ただし重要な注意点があります。
PC購入時の3つの注意点
- 交付決定後に購入すること——交付決定前に購入すると補助対象外になります
- IT導入支援事業者からの購入が必須——家電量販店での購入は対象外です
- ソフトウェアとセット申請——freeeやマネーフォワードなどの会計ソフトと合わせて申請する必要があります
AIツールを活用した業務効率化を検討中であれば、ソフトウェア導入とセットでPCを購入するのが賢い使い方です。AI開発ツールの選び方についてはこちらの比較記事も参考にしてください。

🏠 ホームページ制作なら「小規模事業者持続化補助金」が正解
「IT導入補助金でHP作れないなら、どの補助金を使えばいいの?」——答えは小規模事業者持続化補助金です。
この補助金では、「ウェブサイト関連費」として制作費用の最大2/3を補助してもらえます。補助上限は通常枠で50万円(うちウェブサイト費は1/4上限)ですが、IT導入補助金と違って制作会社を自由に選べるのが最大のメリットです。
| 補助金名 | HP制作 | PC購入 | 補助率 | 向いているケース |
|---|---|---|---|---|
| デジタル化・AI導入補助金 | ❌(通常は対象外) | ✅(インボイス枠) | ソフト2/3、PC1/2 | ソフト導入・PC購入 |
| 小規模事業者持続化補助金 | ✅ | ❌ | 2/3(上限50万) | HP制作・チラシ・広告 |
📅 2026年の申請スケジュールと手順
今すぐGビズIDプライムを取得しよう
申請にはまずGビズIDプライムが必要です。取得までに約2週間かかるため、申請を考えているなら今すぐ手続きを始めてください。
あわせて、IPA(情報処理推進機構)の「SECURITY ACTION」の★一つ星または★★二つ星の宣言も必要です。これはオンラインで即日完了できます。
申請の流れ(5ステップ)
- 🔑 GビズIDプライムを取得(約2週間)
- 🛡️ SECURITY ACTIONを宣言(即日完了)
- 🤝 IT導入支援事業者を選ぶ(公式サイトから検索)
- 📝 申請マイページで申請(支援事業者と一緒に作成)
- ✅ 交付決定後にITツール・PCを導入
⚠️ 1次申請の締切は2026年5月12日(水)17時。GビズIDの取得に2週間かかることを考えると、今すぐ動き始めるのがベストです。

✅ まとめ:あなたの目的に合った補助金を選ぼう
IT導入補助金(デジタル化・AI導入補助金2026)について整理すると、こうなります。
- 📌 名称が変わった——2026年から「デジタル化・AI導入補助金」
- ❌ 通常のWordPress HP制作は対象外——誤解に注意
- ✅ EC・予約・AIチャットボットは対象になりうる
- 💻 PCはインボイス枠で50%・最大10万円補助(ソフトとセット申請)
- 🏠 HP制作目的なら持続化補助金を使う
- ⏰ 1次申請は5月12日締切。GビズID取得を今すぐ開始
補助金は正しく使えば、事業の初期コストを大幅に下げられる強力なツールです。目的に合った補助金を選んで、賢く活用しましょう。
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