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WordPress|マルチサイトって何?メリットとデメリットを徹底的に調べ尽くす

当サイトでは2022年11月から運営方針を変更して「マルチサイト化」しました。
備忘録を兼ねて調べた事や設定方法、使用していきながら感じたメリットやデメリットなどを残しておこうと思います。

マルチサイトをご検討の方の参考になれるように、可能な限り情報を残したいと思います。
ご質問やご意見などはお気軽にコメントください。

こんな方におすすめ

  • WordPressサイトを複数運営している人
  • BIGサイトを運営しようと考えている人
  • 複数のサイトの管理が大変だと感じている人
  • サイトが他ジャンル化してしまっている人
  • マルチサイト化を考えている人
  • マルチサイトって聞いた事あるけど何それって人

マルチサイトってそもそも何?

そもそもの根底の疑問
マルチサイトって何なのだろうか?

単純に複数のサイトを開設するだけではダメなの?
最初はそんな疑問から始まります。

サーバーをレンタルしてドメイン入手、ドメインを複数入手したり、入手済みのドメインのサブドメインやサブディレクトリを使い、WordPressを複数利用することは容易く、簡単にサイトを開設できます。
それをわざわざマルチサイト化するってなにごと?

1つのWordPressで複数のサイトを運用

通常は複数のWebサイトを運用しようとすれば、サイトの数だけWordPressをインストールしてそれぞれにドメインを設定して利用します。
全てのサイトが独立しているので各種設定を含め、テーマやプラグインも各WordPress毎に変更や更新を行う必要があります。

マルチサイトの場合は、1つのWordPressで複数のサイトが管理できるのでテーマやプラグインの更新なども「ネットワーク管理」から1度のみで全てのサイトに更新が適応されるので非常に便利です。

また、PHPに記述したカスタムなども全てのサイトと共有することが出来るのでサイトを作る度に設定を入れ直す必要もなく、一括管理が出来る事が非常に魅力的です。

1つのWordPressに複数のサイトが入っているので、WordPressへログインすれば全てのサイトの管理画面を行き来できるので編集や管理が非常に効率的になります。
複数サイトを運営していく方は環境によってはマルチサイト化すれば非常に作業が効率的になり、結果コンテンツを大きく豊かにしていきやすくなるでしょう。

マルチサイトの種類

マルチサイトには
・サブドメイン型
・サブディレクトリ型
の2種類があります。

明確には「複数ドメイン型」という別ドメインのサイトを追加する方法もありますが、WordPressのデフォルト設定では設定できない点と、当サイトでは採用していない方法なので画像やレビューを用意できない為、割愛させて頂きます。

サブドメイン型https://○○○.locany.net
ドメインの前に文字列を挿入するURLを生成
サブディレクトリ型https://locany.net.○○○
ドメインの後ろに文字列を挿入するURLを生成

新規作成したばかりのサイトならどちらでも自由に選べます。
ですが、URLの重複を防ぐためなのか(筆者はそう思っている)1ヶ月以上前に作成した記事があるサイトの場合はサブディレクトリが選べないようになっています。

どうしてもサブディレクトリ型を既存のサイトで利用したい場合は全ての投稿を1ヶ月以内の日付に変更して下さい。

サブドメイン型

サブドメインでは、1つのドメインを用途に応じて分割する際によく使われます。

当サイトはサブドメイン型

https://locany.net
https://shop.locany.net
https://animenia.locany.net
https://mangania.locany.net
https://iosmanial.locany.net

用途に合わせた専門サイトを複数作成
特化サイトにする事で訪問者が迷わないようにしています。

サイトのテーマやジャンルが全く違うサイトを複数運営する場合はサブドメインの利用を選ぶと良いです。

有名サイトだと、Yahoo! JAPANがサブドメインを活用してジャンルに分けたサイト構成をしていますね。
auctions.yahoo.co.jp
shopping.yahoo.co.jp
whether.yahoo.co.jp
のようなURL構成でジャンルに分けたサイトが複数あります。

各サイト、ユーザービリティの向上を基盤とした特化サイトなのでユーザーが求めている情報を見つけやすく、サイトのファンユーザーを獲得しやすい構図になります。

サブディレクトリ型

サブディレクトリ型では、ドメインの後ろに文字列を配置するURLを生成してサイトを開くので、「子サイト」というよりも「同じサイトの別ページ」のような扱いになってしまいます。

サブディレクトリのイメージ

ドメインが同じなのでメリットとしては「ドメインパワーを引き継ぐ」事にあり、SEOの評価も引き継ぐので作った直後から訪問者を見込めます。
但し、デメリットも同じく「SEOからペナルティ」を受けると全てのサイトにそのペナルティ効果が反映されます。

突然全てのサイトが検索結果から消えてしまう
なんて悲劇も起こる可能性があるのです。
(SEO的には同じサイトなので)

活用例としては
メインサイトが本店
サブディレクトリの子サイトが支店

などと言ったフランチャイズ経営などのサイトによく採用されています。

どちらを選んでもマルチサイトです

SEO的にはとかの話にはなりましたが、「サブドメイン型」でも「サブディレクトリ型」でもどちらもマルチサイトです。
1つのWordPressで複数のサイトを運営する方法に変わりはありません。

用途に応じてどちらのマルチサイトを開設するか決めましょう。
当サイトでは「サブドメイン型」のマルチサイト運営で特化サイトを複数運営してユーザビリティ優先の運営をしています。

マルチサイトのメリット

マルチサイトにはさまざまなメリットがあります。

マルチサイトのメリット

  • 管理画面が一本化
  • テーマやプラグインを共有
  • サーバー容量の節約になる

管理画面が一本化

これは非常に大きなメリットだと感じます。
サイトAを編集していて急遽サイトBの変更が強いられる時、通常サイトならサイトBのログイン画面にアクセスしてログインして編集して〜〜〜めんどくさいです。

めんどくさいので後回しにしてしまい、編集し忘れているパターンなどもありましたが、マルチサイトではWordPressが1つなので全てのサイトの管理画面に瞬時に切り替える事が出来るのですぐに編集する事が可能です。

管理画面内のサイト切り替え

また、ネットワーク管理者に指定されていないユーザーは、登録のあるサイトしか管理画面に入る事ができないのでセキュリティ面も安心です。
全てのサイトを紐付けて運営している場合、ログイン操作が不要な一本化された管理画面は作業効率を高めて非常に魅力的です。

テーマやプラグインを共有

当サイトをマルチサイト化しようと考えた最大のメリットがこれです。

テーマやプラグインは全てサイトネットワーク管理画面で管理します。
特別な権限が与えられた「ネットワーク管理者」しかアクセス出来ないので勝手にユーザーに設定を変えられたりする心配もなく安心です。

アップデートなどもネットワーク管理画面から行うことで、全てのサイトでプラグインのアップデートが反映されます。
PHPも共有なので一度PHPに記述すれば全てのサイトで反映されるので作業効率が大幅にアップします。

また、プラグインによっては内容を共有できるものもあります。
当サイトで採用しているポイントシステムプラグイン
「myCRED」では、全てのサイトで獲得ポイントを共有する事が出来るようになったので大掛かりなポイントシステムを実装することができるようになりました。

ポイントフックも一つ設定すれば全てのサイトで有効化されるため、何度も同じ設定をして回る必要もなく効率的です。

サーバー容量の節約になる

通常サイトの場合、1つのサイトに1つのWordPressをインストールするのでFTPなどで見ると同じファイルがサイトの数だけ生成されます。
レンタルサーバーのほとんどが、サーバー容量に応じて利用料金が異なるのでレンタル費用の削減にも繋がります。

サイトが多くなればなるほど比例して膨らんだサーバー容量が、共有する事ができるファイルは1つしか生成されなくなるので結果的に大きな容量の節約になります。

コンテンツが増えれば増えるほど恩恵を受けます。

マルチサイトのデメリット

マルチサイトのデメリット

  • 低スペックサーバーだと重い
  • 未対応のテーマやプラグインがある
  • エラーが起こると全サイトに影響する

低スペックサーバーだと重い

マルチサイトでは複数のサイトを1つのWordPressで運営します。
サーバーのリソースを消費してサイトの表示速度が遅くなってしまう事があります。

マルチサイトで重くなってしまうのを避ける方法はサーバーのスペックを上げるしか方法がありません。
ハイスペックなサーバーと契約しましょう。

当サイトはミックスホストで契約をしています。
マルチサイト化しても重たさを感じないのでオススメ。

未対応のテーマやプラグインがある

シングルサイトであれば全てのテーマやプラグインを使う事ができるでしょう。
ですがテーマやプラグインによっては少数派であるマルチサイトで使用される事を想定せずに作られている物も多数あります。

無料のものならまだ良いのですが、有料プラグインや有料テーマを購入して実はマルチサイトでは使えませんでしたなんて事になったら目も当てれられません。
テーマやプラグインはその商品の特性上、返品などに応じてくれる所は少なく、お金を支払って購入しても使えないなんて事になってしまう可能性もあるので有料プラグインや有料テーマを購入する時には事前にマルチサイトで使えるかどうか確認しましょう。

愛用のプラグインが使えなくてガッカリ

エラーが起こると全サイトに影響する

PHP記述ミスやプラグインの互換性などの都合でサイトにエラーが起きると、同じディレクトリ内に構成しているマルチサイト全体にそのエラーが及ぶ可能性が非常に高いので全てのサイトが同時に真っ白な画面になってしまう事があります。

落ち着いて原因を対処すれば全て元に戻るのですが、1サイトでも焦ってしまう「死の真っ白画面」が全サイトに及ぶとなれば恐怖以外の何者でもありません。
WordPressのバージョンアップをしたりPHPに記述を追記したりする場合などは充分に気をつけて、しっかり定期的にバックアップを怠らないようにするなど何かあっても対処できるように常に心がけましょう!

まとめ

マルチサイトにはメリットもデメリットもあります。

当サイトの運営ではメリットの方が強く感じられたのでマルチサイト化しましたが、どのようなサイトを運営していくかによってはシングルサイトを複数運営する方が良いと感じる場合もあるでしょう。

ハイスペックなサーバー契約でないと動作に支障が出る可能性もあるので慎重に考えてください。

需要は高いと思います。
管理も非常に楽になりました。

当サイトでは今後もマルチサイトを運営していきながらそのメリットやデメリットを追いかけて記事にしていこうと思います。
少しでもマルチサイト化するかどうか、悩んでいる方の参考になれば良いなと思います。

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